サプライチェーンとは
サプライチェーンとは?
サプライチェーンとは、商品の調達・製造から流通を経て消費者に届くまでのすべての工程を
ひとつの連動したシステムとして捉えた考え方のことです。
日本語ではサプライチェーンのことを「供給連鎖」とも言います。
また、サプライチェーンでは商品などのモノの流れと情報は逆方向に流れています。
そのため、商品は生産者から消費者へと流れていきますが、
情報は消費者から生産者へと流れて行きます。
サプライチェーンは「供給連鎖」とも呼ばれていますが、食品物流では生産〜消費者に送るまで所定の温度(低温、冷蔵、冷凍)を保ったまま管理し、流通させる仕組みを「冷たい連鎖」としてコールドチェーンと呼ばれているものもあります。
▼コールドチェーンの詳しい内容はこちら
サプライチェーンの区分とは
サプライチェーンは
「購買物流」「製造」「出荷物流」
の3つの流れに区分することが出来ます。
購買物流
サプライチェーンの中で、原材料の調達から製造工程に進む前までの部分を指します。
製造
サプライチェーンの中で、調達された原材料を商品に加工する工程を指します。
出荷物流
サプライチェーンの中で、加工された商品を消費者に届けるまでの工程を指します。
アウトバウンド・ロジスティックスとも呼ばれます。
▼アウトバウンド・ロジスティックスについて詳しい内容はこちら
サプライチェーンマネジメント(SVM)とは
サプライチェーンの考え方を用いた経営管理手法に
サプライチェーンマネジメントと呼ばれるものがあります。
サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、
サプライチェーンの考え方を経営に活かし、
商品が生産者から消費者まで届く一連の流れを総合的に見直し、
全体の効率化と最適化を実現するための経営管理手法のことです。
サプライチェーンマネジメントでは、生産などの体制を柔軟に対応できるため、
余剰在庫の削減や適正な生産形態を整えられ、
需要の見通しに変化の大きい商品の生産に用いられることが多いです。
サプライチェーンのメリットとは
商品の調達・製造から消費者に届くまでの時間をニーズに応じて最適化することで、
リードタイムの削減が可能になります。
また、各プロセスで的確でスピーディーな意思決定を行えるようになると、
自然と適切な在庫管理ができるようになります。
リードタイムの削減と適切な在庫管理によって
商品が足りないなどの機会損失を減らすことが可能です。
また、サプライチェーンでの、生産性の改善や、在庫差異などのトラブルを防止するためにIIoTの導入が行われています。IIoTを導入することで、サプライチェーンを効率的に管理することができます。
▼IIoTについて詳しい内容はこちら
まとめ
今回のサプライチェーンのポイントは以下になります。
・サプライチェーンとは商品が生産者から消費者に届くまでのすべての工程を
ひとつの流れとして捉えた考え方のことです。
・サプライチェーンは「購買物流」「製造」「出荷物流」
の3つに区分することが出来ます。
・サプライチェーンはリードタイム削減や適切な在庫管理に繋がります。
今回サプライチェーンについてご紹介してきましたが、
サプライチェーンは業界や商品、技術水準によっても異なります。
そのため、今後の社会背景・消費者の購買行動に合わせた変化に
柔軟に対応していくことが求められるでしょう。

年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。


