クラウドトーマスPro、独自API公開の背景

株式会社関通は、自社で開発・提供を行う倉庫管理システム「クラウドトーマスPro」にて、API公開を開始しました。

今回発表したクラウドトーマスProのAPI公開には、顧客ニーズの変化、市場ニーズの変化など
様々な背景がございます。

こちらのページでは、APIについての基本やクラウドトーマスProがAPIを公開した背景についてご紹介していきます。
クラウドトーマスPro

API連携とは

API連携とは

そもそもAPI連携とはなんなのか。
ご存じの方も多いかと思いますが、改めてAPI連携の基本についてもふれていきましょう。

API連携とは、API(Application Programming Interface)を活用したアプリケーション同士の連携のことを指します。
APIを利用することで、自社システムト他社システムとの連携、外部サービスから一部の機能を呼び出すことが可能です。

サービスやシステムの構築を行う場合、全ての機能をはじめから開発するとなると
莫大なコストが発生してしまいます。

しかし、APIの活用を行い必要な機能だけを効率よくシステムと連携を行うことで、
システム開発や拡張を簡単に実現することができます。

さらに詳しく解説している記事はこちら
https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/column/258/

 

CSV連携とAPI連携の違いとは

データ連携には、従来の連携と方法としてCSVを使った連携方法があげられます。
では、CSV連携とAPI連携にはどのような違いがあるのでしょうか。

CSV連携とAPI連携に大きな違いは、データのやり取りを「手作業」で行うか「自動」で行うかになります。

CSVには、「カンマで区切られたデータ」という意味があります。
自社のシステム内からCSVファイル形式のデータをダウンロードし、他のシステムにアップロードすることで、業務システム間でのデータやり取りを行うことができます。
データの数値や情報は正確ではありますが、ファイルデータのダウンロードとアップロードを手作業で行わなくてないけません。
そのため、事務作業での工数が多くなることがデメリットとなります。

CSV連携に対して、API連携はデータ連携を自動で行うことができます。
自社システムと他社システムをAPIで繋げることにより、ファイルデータのダウンロードとアップロードを自動で行うことができ、機能性が拡張され作業工数を減らすことができます。

 

APIの公開(オープンAPI)とは

APIの公開(オープンAPI)とは、ソフトウェアやOSが提供している機能を他の企業などに公開し、外部のアプリケーションから利用できるようにするインターフェースのことを指します。

APIを公開するということは、APIを公開する側にも利用側にもそれぞれメリットがあります。

APIを公開する側のメリットとしては、他事業者に対して必要な情報だけを安全に連携できるため、自社サービスの流通チャネルを増やすことで収益の拡大にも繋がります。

公開されたAPIを利用する側のメリットとしては、自社の顧客に向けてスピーディな価値創出・提供が可能になることです。

 

 

「クラウドトーマスPro」API公開の背景

背景にあるのはお客様のご要望の変化です。
従来の物流業界の顧客ニーズは、「物流管理システムは、販売管理システムの一部であったほうが
経済管理が便利である」とされていました。

しかし、集荷時間の問題、人手不足の問題などで発生した市場環境の変化に、自社の物流現場を対応させたいという顧客ニーズも増えはじめました。
また、昨今では、EC化率上昇によりバラピッキングの必要性が高まっています。

これらの顧客ニーズの課題解決策に、「物流専門で使えるシステム」が必要とされはじめてきました。
2021年6月15日に閣議決定された総合物流施策大綱(※1)においても、物流のDX化を推進する動きが国全体でも始まっています。

このように、物流のDX化が注目される昨今、在庫管理のデジタル化・システム化が重要視されています。その中で、製造や卸をされている企業でも、自社や店舗にどれだけの在庫があるかなど可視化する必要性が浮き彫りになっています。

また、ECを行う小売業にとってはEC需要が高まっていることにより、物流現場作業の高速化・リアルタイム性が求められています。
その中で、今回APIを公開したクラウドトーマスProをご利用いただいているお客様より、データ連携をスムーズに行いたいというご要望を多数いただいておりました。

このように従来までは入出荷のオーダーをまとめて連携するバッチ方式が主流でしたが、翌日配達のニーズの高まりや在庫状況をリアルタイムに把握したいという顧客ニーズの高まりからオーダー単位にリアルタイムでデータ連携したいというお客様のお声を多数頂戴する機会が増えました。
加えて、24時間365日オーダーを受け付けられているお客様の受発注業務の自動化ニーズも高まってまいりました。

このような背景から、これらのお客様のビジネス環境の変化に対しお答えしようと、関通はクラウドトーマスPro独自のAPIを開発し公開することといたしました。

クラウドトーマスとは

クラウドトーマスITトレンド年間ランキング
クラウドトーマスは、2020年最もユーザーに選ばれたWMSです。(※2)
「物流会社が作ったWMS・物流のプロが導入支援してくれる本当に現場で使えるシステム」として好評を頂いており、全国で2,000名以上の物流スタッフの方にご利用頂いております。

クラウドトーマスは、BtoC、BtoBどちらの物流業務にも対応し、アパレル・食品・化粧品などあらゆる商品の物流管理を実現するWMSです。

トーマスは、小中規模の物流現場で簡単にご利用頂ける「クラウドトーマス」と、
大規模物流現場・カスタマイズにご対応できる「クラウドトーマスPro」のラインナップを
ご用意させて頂いております。

また、クラウドトーマスでは物流のプロによる導入支援があるので安心して導入いただくことができます。

導入支援ありで「失敗せず、じっくり考えて導入した!」という企業様向けのスタンダードプランと
導入支援サービスなしで「とにかく安く導入したい!」という企業様向けのシンプルプランの 2種類をご用意しています。
あなたの現場にあった導入プランをお選びください。

クラウドトーマス導入までのフロー

【クラウドトーマスご利用までの流れ】
①お問合せ
WMSの導入・物流現場でのお困りごと、まずはお気軽にお問合せ・ご相談ください!
物流のプロがお客様のお悩みに合わせたプランをご提案します。

②商談・ヒアリング
お問合せをいただいた後、zoomを使ってのTV会議(オンライン)もしくはご訪問にて詳細ヒアリングをさせていただきます。

③現地調査
詳細ヒアリングを行った後、現地調査を行わせ頂きます。
ご訪問での現地調査とオンラインでの現地調査2種類をご用意しております。

④改善提案
現地調査にて、お客様の現状の把握をさせていただいた後、WMSの導入後の成果や、課題などをお客様と共に確認致し、ご提案をさせていただきます。

⑤要件定義・各種データ要件確定
データ連携の部分で、相違がないか要件定義を行います。
ここで、各種データの要件を確定致します。

⑥テスト稼働・運用開始
お客様の倉庫にお伺いし、操作説明を行わせて頂きます。現場作業サイド、事務処理サイドでしっかりご説明させて頂きます。 また、テスト稼働を行い、問題がなければ運用開始となります。

WMSの導入・物流現場でのお困りごと、まずはお気軽にお問合せ・ご相談ください!

クラウドトーマスの資料請求はこちら
https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/download/

今後の展開

現在は、入荷指示データ、出荷指示データ、在庫指示データの取り込みを主としております。

クラウドトーマスProでは、それら以外にもお客様ニーズにあったデータのAPI連携を可能にするべく、開発を進めてまいります。

参考:
※1)国土交通省.「物流:総合物流施策大綱(2021年度~2025年度) – 国土交通省」.総合物流施策大綱(2021年度~2025年度) .2021年8月16日

※2)ITトレンド年間ランキング2020より
https://it-trend.jp/award/2020/warehouse_management_system


年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。

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