WMSとは?導入のメリットデメリット選び方のポイント

株式会社関通を始め、様々な物流倉庫、また在庫をお持ちの企業様の現場で使われる
WMS(=在庫管理システムまたは倉庫管理システム)

もちろん株式会社関通でも、全現場にて使われるシステムです。
今回は、このWMSについて、導入の効果やメリット、デメリットなどを書かせていただきます。

WMSとは

WMSとは、倉庫管理システム(Warehouse Management System)の略で、
倉庫への貨物、資材、商品の入出庫管理や在庫管理などの機能を搭載したシステムです。

WMSは、入出荷・保管といった倉庫における「庫内物流」の正確性とスピードアップを実現する仕組みです。
その為に庫内物流で必要となる細かさで現物在庫を管理します。

WMS導入の効果

では、WMSを導入すると、どのような効果がでるのでしょうか?

①入出庫作業のスピードアップ
入出庫を行う際、システムより倉庫内の場所(ロケーション)が指示されます。
迷いのない、スムーズな作業を促します。
これにより
・ピッキング速度が50%上がった。
・作業員を30名→14名に減らせた。
など、庫内での業務効率化を実現した事例が多くあります。

②誤出荷の防止
目視によるアナログチェックだけでなく、
バーコードを使ったデジタルチェックも行うことで
・誤出荷ミスが1/15に減り、出荷精度99.999%(10万回に1回以下のミス)を達成した。
・以前は毎日1~2件発生していた誤出荷が、導入後は無くなった。
といった声が聞かれます。

また、WMS導入により入出庫の際にバーコードを読み取ることでリアルタイムに在庫が更新されます。
これにより、アナログでの在庫管理が無くなり、棚卸にても業務効率化が実現できます。

WMS導入のメリット・デメリット

WMSの導入にもやはりメリット・デメリットがございます。

●WMS導入のメリット①
【現場作業の精度向上と効率化】
WMSは、商品情報をデータベース化し、入荷、検品、保管、ピッキング、出庫などの作業を、主にバーコードリーダーで読み取る作業、あるいは情報端末へキー入力する作業で確認しながら進めます。これにより次のような効果が期待できます。

(1)ミスの削減
WMSには作業内容が端末の画面に順番に表示されたり、作業を間違った場合には音と画面表示で警告するなどの機能が実装されており、人が行う作業をシステムがサポートし、さらにチェックすることで、作業ミスを削減させることができます。

(2)作業をカンタン化
伝票や指示書への記入作業、現物の目視による照合作業などがほとんど不要になり、担当者の作業が従来に比べて簡単に、かつ効率的になります。

(3)作業の平準化
WMSの運用は、経験した期間に関わらず、誰が作業を行っても一定レベルの生産性が保たれるように設計されています。経験豊富なベテランの能力に依存するような作業は減少し、倉庫内での作業平準化が進みます。

●WMS導入のメリット②
【コスト削減】
WMSは製造業などにも利用され、在庫管理の分野で幅広い用途があります。
とくに物流現場では、作業の主は人で、物流コストに占める人件費の割合は高くなっています。コスト削減を図るには、いかに人件費を圧縮できるかが重要になります。

WMSの導入によって業務がカンタン化すれば、今までより少ない人員でも現場が運営できます。誰が作業をしてもミスが起きない仕組みが確立すれば、正社員やパート・アルバイトをさらに活用できます。これらにより、人件費削減が可能となります。

また、作業効率化によって、以前より短時間で作業を終えられるようになれば、あるいは残業や早出で対応していた作業が少なくなれば、やはり人件費削減を可能とさせることができます。

他にも、作業ミスや誤出荷が減少することで、イレギュラーなケースでの対応に要していた作業、人員や不必要な費用に関しても削減することができます。

●WMS導入のメリット③
【リアルタイムと可視性の向上による業務の品質アップ】
現場作業の精度向上と効率化、コスト削減といった現場関連の効果以外でも、企業全体の生産性や効率化を高めるメリットがあります。

(1)リアルタイムによる状況把握
今までは、最新の在庫状況といっても先月末とか2日前とか、ある程度の時間的な壁がありました。しかし、WMS導入によって、入出庫のデータなども即時に反映され、リアルタイムで在庫状況を把握することが可能になります。

常に最新の在庫状況を把握することにより、状況に応じて、より正確で素早いアクションを取ることができるようになります。
また、作業の進捗もリアルタイムで把握できます。例えば、進捗の遅れている作業にほかの部署から応援に行くなど、素早い対応も取りやすくなります。

(2)見える化の向上
WMSは多くの場合、ひとつの倉庫ではなく複数倉庫の在庫状況が把握でき、輸送中の在庫も把握できる機能ももっています。さらに、インターネットを利用して、日々変動する在庫・入出庫の進捗を簡単に確認できる機能もあります。

また、倉庫の責任者のみではなく、他部署の者あるいは社外の取引先さえも、権限を与えれば自由に情報を参照することができます。
このような効果を「見える化の向上」と言いますが、これにより物流現場の生きた情報を、生産や仕入の計画修正、発注調整、適切な人材配置などに有効活用できるようになります。自社だけではなく、取引先も含めて展開することも可能であり、より全体的な視点での意思決定ができるようになります。

▲WMS導入のデメリット
WMSを導入する際のデメリットは、2つあります。
1つ目は、「WMS導入まで発生しなかったコスト」
2つ目は、「WMSを使えるようになるための教育・指導に、時間と労力を割く必要あること」
多くの物流倉庫の現場では、「今のままでいい」と考える方が多く、
新しいシステムを導入となると、反対されるケースもあります。

そういった問題には、必ず導入前にマニュアルを作成しましょう。
使用方法や手順などもシステム会社やメーカーから必ず指示指導があります。
また、サポート面も注意して確認、検討しましょう。

なによりも、WMSを導入して運用した方が、作業者のストレスも軽減し、
ルール通り作業することで、現場でのミスや事故などの発生を防ぐことを周知していきましょう。

WMSの選び方

WMSを導入する際の、選び方をご説明します。
主に3つあります。
①業界・業種の相性
②外部の業者・倉庫間の連携
③サポートやセキュリティ面
この3つを確認した方が良いでしょう。

①業界・業種の相性
WMSを提供する企業の導入事例をチェックしましょう。
営業担当にも現状を確認してもらい、どういったサポートが受けられるのか
確認することが大事です。
WMS以外でもシステムを導入する際によくあることが、
システム会社に任せ過ぎてしまったり、雰囲気だけで安易に導入を決定すると
WMSのオンプレミス型やクラウド型でも導入費用が無駄になってしまいます。

②外部の業者・倉庫間の連携
他社と内部や、倉庫・本社間など、どこまでデータを共有するのかの連携です。
同時に、バーコードを使ったデータ共有も大事なファクターです。
自社のみでの運用であっても、商品コードやバーコードの有無で
ピッキング作業や入庫作業に、圧倒的な差が生まれます。
作業効率化や、ミスを防ぐためにも、
データと物の連携、外部などとのデータ共有の範囲を決めておくことは大事なファクターです。

③サポートやセキュリティ面
こちらはセキュリティやサポートの面で、導入や運用の不安を解消することが挙げられます。
オンプレミス型、クラウド型のどちらも、どこまでサポートしてくれるのか、
リモート対応や、ロケーション設置のアドバイスなども、判断基準の1つにしましょう。

WMS導入事例

WMSを導入して、どう現場が変わったかを事例として、ご紹介いたします。

事例①
 【年間2,000万円以上のコストダウン!】
 雑貨・家具販売業の物流倉庫現場
 人件費:22名/日▶▶▶15名/日
 1日あたりの作業コスト:246,000円▶▶▶164,000円
 月間作業コスト:5,415,000円▶▶▶3,600,000円
 年間作業コスト:64,984,000円▶▶▶43,311,000円
 生産性:MH130▶▶▶MH195(150%UP)
事例②
 【生産性が200%に!在庫差異も改善!】
 女性下着の通信販売業の物流倉庫現場
入庫:月間10万点▶▶▶MAX23万点
出荷:月間8万点▶▶▶MAX17万点
在庫差異:40万点で9万点もの在庫差▶▶▶55万点で在庫差異はゼロ

このように、WMSを導入し、数字の変化があることは一目瞭然です。
WMSはどんどん導入が容易になってきてますが、
メリットやデメリット、サポート面などをしっかり確認し、
自社で必ず成果がでるようにしていきましょう。

まとめ

WMS導入により、得られるものは商品の見える化をし、
しっかりと物流に乗せ、在庫管理をすることが可能であることです。
販売用バーコードがあっても、管理のために活用していない業界もまだまだございます。
作業中のミス・破損・在庫のチェック漏れなど、人が起こすミスを起こさないため、
また企業として利益をアップさせるためのルールづくりがとても大切です。

人はミスをしてしまう可能性があります。
そういった可能性をシステム面でカバーすることによって、
対策をとることを理解し、企業価値を高めるためにも
WMSの導入は、在庫を抱える企業様は十分検討する価値があるといえます。


年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、
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