サイバー攻撃とは?


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サイバー攻撃は、インターネット等のネットワークを通じて、サーバーや情報端末にの脆弱性を利用して、金銭や情報の窃取、システムの機能停止などを行う悪質な行為のことです。

サイバー攻撃とは、情報の窃取や破壊を行う悪意ある行為のことで、AIやテレワークの普及に伴い、今は社会問題となっています。こちらの記事では、主要なサイバー攻撃手法の種類や仕組みなどの最新動向をお伝えすると共に、実際に起きた被害事例、そして個人や企業が今すぐ実践すべき具体的なサイバーセキュリティ、対策までを解説していきます。

サイバー攻撃とは?

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サイバー攻撃とは、インターネットを経由して会社のサーバーやPC、スマホへ不正アクセスし、データの破壊などを行う悪質な行為のことです。攻撃者は主に以下の目的で、企業の資産や信用を狙ってきます。

  • 金銭目的:  ランサムウェアによる身代金要求やカード情報の不正利用
  • 情報漏洩:  顧客の個人情報や社外秘データの持ち出し・転売
  • 業務妨害:  システムダウンを引き起こし、事業活動を停止させる
  • 政治的・社会的抗議:  産業スパイや政治的意図

 

近年では、対策が手薄な中小企業から、取引先の大手企業へ侵入する「サプライチェーン攻撃」が急増しており、企業規模を問わず対策が必須です。

サイバー攻撃の種類とは?【2026年最新】

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サイバー攻撃の手口は日々高度化していますが、大きく以下の5つのカテゴリーに分類できます。

1. 個人や企業など、特定の標的を狙ったサイバー攻撃

特定の組織や個人をターゲットに絞って行われる攻撃です。以下8つの主要な例をご紹介します。

・標的型攻撃

特定の企業や個人を狙い撃ちにする手口です。 取引先や知人に、なりすましたメールを送り、添付ファイルやURLを開かせることでウイルスに感染させます。

・ランサムウェア

データを暗号化して「人質」にとり、復旧と引き換えに身代金を要求する手口です。 

・Emotet(エモテット)

メールを介して爆発的に拡散する感染力が非常に強いウイルスです。 過去のメールのやり取りを引用して信用させる手口が特徴です。

・サプライチェーン攻撃

セキュリティが堅固な大企業を直接狙わず、対策が手薄な取引先や関連会社に侵入する手口です。

・ビジネスメール詐欺(BEC)

取引先や経営幹部になりすまし、巧みな嘘で偽の口座へ送金させる詐欺の手口です。 

・水飲み場型攻撃

ターゲットが普段よく利用するWebサイトを改ざんし、アクセスするのを待ち伏せしてウィルスに感染させる攻撃です。 

・クリックジャッキング

Webサイト上のボタンやリンクを透明にして見えなくしユーザーに気づかれないようクリックさせることで、ウイルスに感染させます。 

・キーロガー

キーボードの入力履歴(ログ)を記録する機能を悪用した攻撃です。 ユーザーがどのキーを押したかすべて記録されるため、ID・パスワードやクレジットカード番号などの重要情報を盗み見られてしまいます。

2. 不特定多数を対象としたサイバー攻撃

ターゲットを限定せず、無差別に攻撃を仕掛けるタイプです。以下5つの主要な例をご紹介します。

・フィッシング詐欺

実在する銀行や有名企業(Amazonなど)を装ったメールを送り、本物そっくりの偽サイトへ誘導してIDやパスワード、クレジットカード情報を盗み出す詐欺です。

・スミッシング

SMS(ショートメッセージ)を使ったフィッシング詐欺です。「宅配便の不在通知」や「携帯料金の未払い」を装い、スマホユーザーを不正サイトへ誘導する手口を指します。

・ビッシング・リバースビッシング

電話を使った詐欺行為です。 銀行員などを装って電話をかけ情報を聞き出す手口(ビッシング)に加え、PCに「ウイルスに感染しました」と警告を表示させ、記載された番号にユーザー自身から電話をかけさせる「リバースビッシング」も増えています。

・ゼロクリック詐欺(ワンクリック詐欺)

Webサイトを閲覧しただけで、突然「登録完了」「料金をお支払いください」といった画面を表示し、金銭を脅し取る手口です。

・ジュースジャッキング攻撃

空港やカフェなどの公共のUSB充電ポートに細工を施し、ケーブルを繋いだスマホからデータを盗んだり、ウイルスを送り込んだりする攻撃です。 

3. サーバーなどに過大な負荷をかけるサイバー攻撃

システムの稼働を停止させることを目的とした攻撃です。主要な例を2つご紹介します。

・DoS攻撃 / DDoS攻撃

サーバーに大量のアクセスやデータを送りつけ、処理能力をパンクさせてWebサイトやサービスを強制停止させる攻撃です。 1台で行うのが「DoS」、乗っ取った無関係なPCなどを何千台も操り、集団で一斉攻撃するのが「DDoS」です。

・F5アタック

キーボードの「F5キー(更新)」を連打し、Webサイトへの再読み込み要求を連続で行う原始的な攻撃です。 

4. OSやアプリケーションなどの脆弱性を狙ったサイバー攻撃

ソフトウェアのセキュリティ上の欠陥(脆弱性・セキュリティホール)を突く攻撃です。主要な例を5つご紹介します。

・ゼロデイ攻撃

ソフトの欠陥が見つかってから、メーカーが解消するための対策が提供される前に行われる攻撃を指します。

・フォームジャッキング

ECサイトなどの入力フォームを改ざんし、ユーザーが入力したクレジットカード情報などを裏で盗み取る手口です。 

・SQLインジェクション

Webサイトのデータベースに対して不正な命令(SQL文)を送りつけ、顧客リストや機密情報を無理やり抜き出す攻撃です。 

・OSコマンドインジェクション

Webサイトの不備を突き、サーバーの土台であるOSへ直接命令(コマンド)を実行させる攻撃です。 

・クロスサイトスクリプティング(XSS)

Webサイトに悪質な「罠(スクリプト)」を仕掛ける攻撃です。 そのページを閲覧したユーザーのブラウザ上で不正なプログラムが動き出し、偽サイトへの誘導や、Cookie(ログイン情報など)の窃取を行います。

5. パスワードに関連するサイバー攻撃

ログイン情報を不正に入手し、「なりすまし」を行う攻撃です。以下2つご紹介します。

ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)

考えられるパスワードの組み合わせをすべて試します。

リスト型攻撃

別のサービスから流出したIDとパスワードのリストを使って、不正ログインを試みます。

サイバー攻撃の被害事例

女性、困っている、背景白色実際にどのような被害が発生しているのか、代表的な事例を紹介します。

🔳KADOKAWAグループへの大規模ランサムウェア攻撃(2024年6月)

出版・Webサービス大手のKADOKAWAが、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受ける事件が発生しました。 動画共有サービス「ニコニコ動画」などのサービスが1ヶ月以上にわたり停止したほか、従業員、取引先、N高等学校の生徒などの個人情報約25万件が漏洩しました。

引用・参考: KADOKAWA「ランサムウェア攻撃による情報漏洩に関するお知らせ」

🔳LINEヤフーにおける不正アクセスと情報漏洩(2023年~2024年公表)

LINEヤフー株式会社が、第三者からの不正アクセスを受け、ユーザーや取引先などに関する個人情報(約51万件以上)が漏洩した事件が発生しました。 原因は、関係会社である韓国NAVER Cloud社の委託先従業員のPCがマルウェアに感染たことです。NAVER社とLINEヤフー社のネットワーク認証基盤が共通化されていたため、そこから、社内システムへ侵入されました典型的な「サプライチェーン攻撃」のリスクが浮き彫りになった事件として知られています。

引用・参考: LINEヤフー「不正アクセスによる個人情報漏えいへの対応状況について」

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今や、他人事ではないサプライチェーン攻撃。17億円の被害を乗り越え、復活した関通が、実体験に基づく生きたノウハウと、有事にも寄り添う伴走型支援の詳細をサイバーガバナンスラボで公開しております。最大の危機を乗り越えた全記録と、現場で磨かれた「本当に機能する対策」を貴社と共に創り上げます。貴社のリスク管理のパートナーになりませんか?

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サイバー攻撃の対策

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サイバー攻撃を完璧に防ぐことは困難ですが技術面と組織面の両方から策を取ることで、復旧が可能です。

🔳技術面での対策

セキュリティソフトの導入 : ウイルス対策ソフトEDR(PCやサーバーのエンドポイントを常に監視すること)を導入する。

OS・ソフトの最新化 : 常に最新のアップデートを適用し、脆弱性を塞ぐ。

WAF / IPS / IDSの設置 : Webサイトやネットワークへの不正な通信を検知・遮断する。

🔳組織面での対策

パスワード管理の徹底 : 推測されにくいパスワードを設定し、使い回しを避ける2段階認証などの、多要素認証を導入する。

データのバックアップ : ランサムウェアなどの攻撃に備え、バックアップを定期的に取得し、ネットワークから切り離して保管する。

従業員教育 : 不審なメールを開かない怪しいサイトにアクセスしないなどのセキュリティ意識を向上・習慣化する。

サイバー攻撃を受けた時の初動対応

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サイバー攻撃を検知した際は、被害を最小限に抑えるため、初動がとても大切です。一般的な初動対応の流れは以下の通りです。

    1. 事態の確認と検知: 異常な通信やシステムエラーの原因が攻撃によるものか判断します。

    2. 物理的・論理的隔離: 感染拡大を防ぐため、被害端末をネットワークから即座に切り離します(LANケーブルを抜く、Wi-Fiを切るなど)。この際、メモリ上の証拠が消えるのを防ぐため、「触るな・落とすな・繋げるな」の三原則を守ることが推奨されます。

    3. 連絡と報告: 内部の情報システム部門、および必要に応じて警察などの外部機関へ報告します。

    4. 状況調査: データの被害箇所や、侵入経路などを特定し、ログなどの証拠を保全します。

まとめ

サイバー攻撃は、決して他人事ではありません。ひとたび被害に遭えば、金銭的な損失だけでなく、長年築き上げた社会的信用を一瞬で失い破滅に追い込む可能性があります。

攻撃の手口を知り、適切な対策を実行することは、企業の存続を守るための最重要課題です。

年間1,300万個の出物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。

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この記事を書いた著者について

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