同梱とは?


同梱

同梱とは、1つの箱の中に商品とその商品とは別のものを一緒に入れて送る方法です。似た言葉に同封があります。この同梱と同封はどちらも複数の物を一緒に送る方法です。では、同梱と同封の違いをはっきり説明できますか。同梱や同封の役割には顧客満足度の向上やリピート購入の促し、業務効率の向上があります。しかし、同梱と同封の2つの違いをしっかりおさえておかなければ、役割を果たせないだけでなく顧客満足度の低下やクレームにもつながってしまいます。

同梱と同封2つの意味と違いを理解して業務にいかしていきましょう。
そこで今回は、同梱の概要や同封との違い、同梱のメリット・デメリットなどを解説していきます。

同梱とは

同梱とは

同梱とは、商品を発送する際に、商品以外のものを同じ箱や小包に入れることをいいます。例えば商品Bを購入した際に「Aを商品Bに同梱して送ります。」と言われた場合、Aと購入した商品Bを一緒に送りますという意味です。

ECサイトなどで洋服を購入し、納品書が一緒に入っている状態や新鮮野菜を購入し、その野菜を使ったレシピ集が一緒に入っていたという状態が同梱といえるでしょう。
同梱されることが多いものとして、挨拶状やサンキューレター、商品カタログ、納品書、請求書などがあげられます。

同梱と同封の違い

同梱と同封の違い

同梱と同封はどちらも商品と一緒に他の物を送るという点では同じです。
同梱は、1つの段ボールや小包の中に商品と他の物を入れている状態。それに対し同封は1つの封筒の中に商品と他の物を一緒に入れている状態のことを言います。薄いノートや鉛筆、ペンなど小さな物を購入し、封筒に購入した商品とカタログや請求書など他のものが一緒に入っていたら同梱ではなく同封です。
同梱と同封の大きな違いは、商品が入れられているのが段ボールや小包などの箱か封筒かという入れ物の違いです。

同梱のメリット

同梱のメリット

同梱を行なうことで企業は次のようなメリットがあります。

・顧客満足度が上がる

商品購入時にサンキューレターや挨拶状を同梱することで顧客に感謝の気持ちを伝えることができ、きめ細かな配慮ができる会社だというプラスのイメージを持ってもらうことができます。顧客との信頼関係を築き、顧客満足度が上がります。

・売上が上がる

顧客との信頼関係ができあがれば、顧客が自発的にクロスセルやアップセルを行ってくれます。またカタログやブランドブックの同梱で商品やブランド、企業のファン化につなげます。同時にクーポンの同梱を行なうことでリピート率も上がり、売上アップを図ることが可能です。

・コスト削減

カタログやブランドブック、クーポン券などをそれだけで送ってしまうと送料がかかってしまうだけでなく人的負担もかかります。
購入した商品に同梱することで、送料などのコストや人件費の削減にもつながります。

同梱のデメリット

同梱のデメリット

さまざまなメリットを持つ同梱ですが、いくつかのデメリットもあります。
同梱のデメリットは以下のようなものがあります。

・印刷代などのコストがかかる

同梱するカタログや広告などを印刷するため、印刷代などのコストがかかります。リピート購入を促すクーポン券などは印刷代だけでなく、デザイン料なども必要です。

・ヒューマンエラーが起きやすい

同梱するクーポン券やカタログ、その他同梱物が全顧客同じとは限りません。購入金額によって違ったり、会員ランクによって同梱物を変える場合、同梱物の入れ間違いなどが起きてしまいます。

また、一緒に入れる物の数が多ければ、入れ間違いがないかの確認作業の手間も加わります。ヒューマンエラーを起こし、間違ったものを配送してしまえば顧客満足度の低下を引き起こしてしまうので注意が必要です。

まとめ

顧客満足度のアップやファン化、リピート率の向上などの役割を持つ同梱。1つの箱の中に商品以外のものを入れることで、カタログなどを単体で送るよりも開封率が上がります。サンキューレターや、商品説明などきめ細かい配慮を感じ取れる工夫を行なうことで、顧客は自社のファンになり自然とリピート購入やセット購入を行なうようになり売上アップも図れます。
同梱と同封の違いを理解し、顧客満足度を高め、顧客との信頼関係を築いていきましょう。

年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。

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